皆さんカポタストは使っていますか?
カポタスト(通称カポ)とは、簡単に「曲のキー」を変えることが出来る超便利グッズです。
特に歌ものの場合は、必須と言っても過言ではありません。
カラオケだとリモコンの「#や♭」で歌の高さを上げたり、下げたりする事が出来ますよね。
あれがカポで簡単に出来ちゃいます。
曲のキーって何?
そもそもキーとは?
日本語で言うと調。
音楽の授業で昔やったハ長調とかの調です。
・長調は明るい曲調。(英語だとメジャーキー。)
・短調は暗い曲調。(英語だとマイナーキー。)
ハはミ(英語だとE)の事です。
英語 = CDEFGAB
イタリア語 = ドレミファソラシ
日本語 = ハニホヘトイロ
ドレミファソラシドって日本語じゃない事を知ってましたか?
日本語だと、いろは坂みたいですね。
ちなみにギターで使うのは英語音名です!
【CDEFGAB】
G(ソ)より一つ高い音は、Hではありません!
A(ラ)ですのでご注意下さい。
テストに出ますよ!
カポタストの使い方
カポの使い方はいたって簡単。
フレットに挟んで使います。
これだけです。
例えば1フレットに挟むと、カラオケで#を1回押した状態です。
3フレットに挟むと、カラオケで#を3回押した状態です。
カポを挟んだフレットが「開放弦 = 0フレット」になります。
例えば、Cコードを2フレットにカポをして弾きます。(2カポと言います。)
すると、押さえ方はCですが、実際に出てくる音はDになります。
1カポだとC#です。
カポを付ける位置ですが、カポの挟み込む力の強さによります。
結論から言うと、ピッチが安定して、開放弦が全て鳴る場所ならどこでも良いです。
フレットに近すぎて邪魔にならない所が良いですね。
・遠すぎると、鳴らない開放弦が出てきてしまうかも知れません。
・あまりフレットに近すぎると、ローポジションが弾きにくくなります。
ポイントとしては、フレットに対して平行になるように付けましょう。
低くする場合は、少し使い方が難しいです。
キーを沢山下げたい場合
歌がものすごく高くて沢山下げたい場合は、5〜7カポあたりで試してみて下さい。
歌のメロディーラインを1オクターブ下げて、カポでキー(高さ)を上げ調整する事で、ちょうど良い高さになる事が多いと思います。
キーを少しだけ下げたい場合
少しだけ下げたい場合は、コード自体を変えましょう。
例えば一つ下げたい場合、CはBに、EはE♭になります。
二つ下げたい場合、CはB♭に、EはDになります。
#と♭は、ややこしいですよね。。
変更したコードが、#や♭が多いと、バレーコードが多くて弾くのが辛い事があります。
そういった場合は、カポの出番です。
例えばこんなコード進行だった場合。
‖ D♭ | B♭ | Cm |A♭ B♭ |
1カポをするとこうなります。
‖ D | A | Bm |G A |
実際に弾いてみると、全然違いますよね。
カポタストをした時のコードですが、1カポなら半音、2カポだと全音上のコードの押さえ方に変わります。
半音 = 1フレット分 = #1回分
全音 = 2フレット分 = #2回分
シャープとフラットがよく分からない方は、こちらの記事をご覧になって下さい。
シャープ#とフラット♭【ギターコードのトランスポーズのやり方】
おすすめのカポタスト【エレキ・アコギ・クラギ用】
僕はカポが好きなので、今まで色々なカポタストを買って試してきました。
その経験から、おすすめは二つに絞りました。
安いもの〜高いもの、色々ありますが一番重視したいのが、弦を押さえる部分の挟み込む力を、ネジなどで調整できるかです。
1カポと5カポで、必要な挟み込む力は変わります。
必要以上に弦を強く押さえると、音はシャープするって知っていましたか?(少し高くなるという事。)
弦がフレットに乗っかった状態で、ある程度の力で押さえれば音は鳴ります。
そこから更に強く押さえると、弦が少し引っ張られた状態になるので、音が高くなってしまうんですね。
弦の太さを変えた時も、必要な挟み込む力は変わります。
カイザーなどの調整出来ないタイプのカポは、総じて挟む力が強いです。
その為、カポをすると音がシャープしてしまいます。
お持ちの方は試しに1カポをして、チューナーで確認してみて下さい。
6弦から順にF・B♭・E♭・G#・C・Fになります。
少しシャープしている弦はありませんか?
カポをしていても、チューニングは可能ですので、シャープしている場合は、ペグを回して調整しましょう。
ネジなどで調整出来るタイプのカポの場合、カポをするギターやフレット毎に挟む力を調整できるので、音がシャープしにくく、チューニングの頻度も減ります。
ネットで買えばそんなに高くないので、できれば調整可能のカポを買いましょう。
ネジを調整するポイント
弦が鳴る必要最低限の強さになるよう、調整しましょう。
これ以上ネジを弱めたら、音がでない弦がある。という所から、1,2回まわす程度が良いですよ。
また、カポによってはエレキ用、アコギ用、クラシックギター用に分かれているものもありますので、ご注意下さい。
PLANET WAVES / NS Tri-Action Capo Black(PW-CP-09 Black)
エレキ / アコギ用
PLANET WAVES ( プラネットウェイブス )というメーカーのカポです。
僕がメインで一番使っているカポです。
これが一番おすすめです。
理由は四つ。
・挟み込む力の調整機能付。
・エレキでもアコギでも使える。
・サウンドハウスで買うと安い。
・挟む時に持つレバーの部分が裏にくるから、お客さん側から見た時にスッキリしていて見た目が良い。
僕の生徒さんも、ほぼ全員これを使っています。
クラシックギターの場合は、こちらのカポです。
クラシックギター用
※クラシックギター用の場合、レバーの部分が表(お客さん側)にきてしまいます。
SHUBB / C1
エレキ / アコギ用
SHUBBは、シャブと読みます。。
ちょっと恐ろしいですが、これもまた、めちゃくちゃおすすめのカポです。
NS Tri-Action Capoとの一番の違いは、挟む為のレバーがないので、スッキリしているという事です。
見た目もいいですし、何より1フレット付近を押さえやすいです。
SHUBB以外のカポを使ってみると分かるのですが、Dm7など1フレット付近を押さえる時に、レバーが邪魔をしてくる事があります。
それでも弾けるのですが、SHUBBであれば、そういった悩みからは解放されます。
その代わり、カポを使用しない時に、ヘッドに挟んでおく事が出来ない。
また、その為失くしやすい。
というデメリットもあります。
ライブや普段の練習時には、NS Tri-Action Capoの方が使いやすいです。
しかし、弾きやすさはSHUBBが一番ですので、これも持っておいて損はないですよ。
特にソロギターや、細かな演奏が多い方にはおすすめです。
僕の場合、ライブや、普段はNS Tri-Action Capo、レコーディング時はSHUBBを使っています。
クラシックギターの場合は、こちらのカポになります。
クラシックギター用
エレキギターの場合、そもそもあまりコードを弾かないジャンル、曲もあります。
その為、アコギと比べるとカポの出番はかなり減ります。
しかし、カポありきのフレーズなどもありますので、一つ持っておいても良いでしょう。
例えば、Coldplayの楽曲「Adventure of a Lifetime」で印象的なイントロのフレーズは、12カポで演奏されています。
アコギは言わずもがなカポは必須です。
クラギの場合は、ポップスもやるならって感じですね。
カポタストは非常に便利ですし、キーの概念の勉強にもなります。
今日はこの辺で!
良いカポライフを。