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【全て解説】ギターのハーモニクスの種類とコツ【動画解説有り】

2020年5月22日

【全て解説】ギターのハーモニクスの種類とコツ【動画解説有り】

ギターのハーモニクスとは?

一言で言えば倍音。

と言っても全く分からないですよね。。

ポーンとか、ピーッといった感じの高い音が鳴るやつです。

 

どうやって出すの?

ハーモニクスの出し方は、大きく分けて4種類あります。

 

・ナチュラルハーモニクス

・人工ハーモニクス

・タッピングハーモニクス

・ピッキングハーモニクス

 

ソロギターに興味のある方は人工ハーモニクス、エレキギターの方ならタッピングハーモニクスとピッキングハーモニクスを覚えると、更なる演奏の幅、バリエーションが増えますよ。

 

ナチュラルハーモニクスは、どのギター、ジャンルにおいても必ず覚えていただきたいテクニックです。

 

今日は、それぞれのハーモニクスの出し方を解説します。

 

ナチュラルハーモニクス

ナチュラルハーモニクスは、左手でフレットの真上の弦に触れ、右手で弦をピッキングしたら左手をすぐに離すと出ます。

 

普段、押弦する時はフレットとフレットの間を押さえていますよね?

ナチュラルハーモニクスの時は、フレットの真上です。

そして、押さえるのではありません。触れるのです。

 

ナチュラルハーモニクス

ピッキングの後、すぐに弦に触れている左手を離さないと、音がすぐに減衰していってしまいます。

しかし、ピッキングより早く離してしまうとハーモニクスは出ません。。

 

感覚としては、ピッキングとほぼ同時に左手を離して下さい。

わずかでも早く、ピッキングが出来れば、綺麗なハーモニクスが出ます。

 

また、ハーモニクスが出るポイントは、ある程度決まっています。

そのポイントの事を、ハーモニクスポイントと僕は呼んでいます。

 

ハーモニクスポイント

綺麗なハーモニクスが出る場所は、5f、7f、12f、19f上になります。(あまり実用的ではありませんが、24f上でも出ます。)

その他にも、2fや4fなどでも出ますが、綺麗なピッチのハーモニクスではないので、曲の中で使う時は、効果音的な使い方になります。

 

ハーモニクスポイント確認表

各フレットでのハーモニクスの音程は、以下のようになります。

・5f、(24fでも出ます。) = 開放弦の2オクターブ上

・7f、19f = 開放弦に対して5度上の1オクターブ上(7fの音の1オクターブ上です。)

・12f = 開放弦の1オクターブ上

 

上記は、開放弦の場合のハーモニクスポイントです。

どこかのフレットを押さえている場合は、そのフレットから5f、7f、12f、19f、24f上がった場所がハーモニクスポイントになります。

 

???

となりますよね。。

次の人工ハーモニクスの、埋め込み動画の下、グレイのボックス内で詳しく説明します。

 

人工ハーモニクス

人工ハーモニクスは、ナチュラルハーモニクスと音が出る原理は同じです。

ナチュラルハーモニクスの場合、左手でハーモニクスポイントに触れ、右手でピッキングしましたよね?

人工ハーモニクスは、これを右手だけで行います。

 

右手の腹でハーモニクスポイントに触れ、右手の親指でピッキングします。

ピッキングしたら、すぐに指を弦から離して下さい。

 

慣れるまでは、相当難しいと思います。。

人工ハーモニクスは、動画の方が分かりやすいと思います。また、練習方法も解説していますので、興味のある方は練習してみて下さい。

とても難しいテクニックですが、ナチュラルハーモニクスと違い、好きな場所のハーモニクスが出せるのが最大のメリット、魅力です。

 

例えば6弦の3fを押さえていたら、3fを0f(開放)と考えて下さい。

そうすると、5fのハーモニクスポイントは8fになります。(3f + 5f = 8f)

 

7fなら10f。(3f + 7f = 10f)

12fなら15f。(3f + 12f = 15f)

19fなら22fになります。(3f + 19f = 22f)

 

このように、全てのフレットでハーモニクスが出せちゃう、フレキシブルなハーモニクスです。

ただ、慣れるまでは本当に難しいです。。

 

見た目も派手で、ハッタリもきくので「何か一つ飛び道具を!」と思っている方は、是非挑戦してみて下さい。

 

タッピングハーモニクス

タッピングハーモニクスは、右手の指の先端でハーモニクスポイントを叩いて、ハーモニクス音を出します。

指は人差し指か中指、薬指のいずれかで叩きます。

 

ポイントは、叩いた後すぐに指を離す事です。

もっと分かりやすく言うと、ボールが床に落ちるのを想像して下さい。

反動で跳ね返ってきますよね?

あの感じです。

 

押し付けるように叩くのではありません。

フレットを押弦している場合は、人工ハーモニクスと同じく、+5f、+7f、+12f、+19fをした場所で、タッピングハーモニクスを出す事が出来ます。

 

裏技として、叩かなくてもタッピングハーモニクスを出す方法もあります。(実際に叩くわけではないのですけどね。)

 

普通にピッキングした後に、右手のいずれかの指でハーモニクスポイントに「ちょん」と触れてみて下さい。

ボーンホワァーンに変わると思います。

エレキギターでは特に効果的なテクニックです。

これも動画内で解説しています。(ハーモニクスの種類の方)

 

また、人差し指や中指などで1弦〜6弦など和音として、まとめてタッピングハーモニクスを出す事も出来ます。

「パーンッ」といった綺麗でアタックのある音色が特徴で、ソロギターではよく使うテクニックですね。

その場合のコツは、なるべく指をピーンと真っ直ぐにしてタッピングする事です。

 

ピッキングハーモニクス

ピッキングハーモニクスは、主にエレキギターで使うテクニックの一つです。

アコギでやれないわけではありませんが、あまり使う事はないです。

 

ピックを普段より深めに持ち、弦をピッキングした後に、右手の親指の側面(肉)に少しあててハーモニクス音を出します。

ピッキングハーモニクス

裏側から見ると、こんな感じの握りです。

ピッキングハーモニクス2

これも慣れないと非常に難しいテクニックですね。

 

コツがいくつかあります。

 

・ハイゲインのサウンドを作る

・ピックアップはリアにする

・ピックを普段より少しだけ強く握る

・ピッキングハーモニクスが出やすい場所を見つける

 

クリーンやクランチより、ゲインの高いディストーションサウンドで、PUもリアの方が出やすいです。

 

ピックの握りも、弱すぎると出にくいので、少しだけ強く握りましょう。

少しだけですよ。

 

ピッキングする場所でも出やすさと、音色が変わってきます。

2PUの場合、リアPUとフロントPUの間ぐらい。

3PUの場合、センターPUの前後あたりが出やすいと思います。

 

実際にアンプに繋いでやってみて下さい。

ピッキングハーモニクスが出やすい場所を見つけたら、後はその場所を狙ってコツコツ練習しましょう!

 

人工ハーモニクスとピッキングハーモニクスは、コツコツやって慣れないと、なかなか精度が上がらない難しいテクニックですが、これらを覚えれば、また一段と演奏の幅も広がりますよ。

 

今日はここまで。

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