ギターを買ってから、一度も弦を交換していない。
もしくは、弦が切れたまま放置していませんか?
クラシックギターは、自分でブリッジに弦を巻かなくてはいけないのですが、弦交換が初めての方だと、本などを見ても良く分からないと思います。
文章より、動画(映像)で見たほうが分かりやすいと思います。
3〜5回程、自分で弦交換すれば、本も動画も見ないで弦交換できるようになりますよ。
これじゃ恥ずかしいですよね?
動画を見ながら、是非自分で弦交換出来るよう、挑戦してみて下さい。
クラシックギターの弦交換のやり方
弦交換の頻度は、使用頻度、環境によっても変わりますが、概ね1ヶ月〜3ヶ月です。
・チューニングが全然ズレなくなった。
・ザラザラしている巻き弦(4、5、6弦)が黒っぽくなっている。
・プレーン弦(1、2、3弦)のフレットがあたる部分に、白いポツポツした跡がある。
これらは、弦交換のサインになりますので、お手持ちのギターを手にとって確認してみて下さい。
上記のいずれかに当てはまるようでしたら、弦交換のタイミングです。
以下の動画を見ながら、弦交換に挑戦しましょう!
弦の巻き方は3:30~です。
クラシックギターの弦交換に必要なもの。
・ニッパー
・レモンオイル(オレンジオイルでもOKです。)
・ギタークロス
・張り替える弦
ブリッジ側の弦の巻き方
クラシックギターの弦交換において、ブリッジ側の弦の巻き方が一番の難関ですね。
4弦、5弦、6弦の巻き弦に関しては、弦の先端部分がふにゃふにゃしていない方の弦を巻いて下さい。
1弦、2弦、3弦に関しては、どちらがヘッド側、ブリッジ側などの決まりはありません。
難しいポイントは、弦の交わる結び目が、ブリッジの側面になるようにする事ですね。
横から↓
ヘッド側の弦の巻き方
ヘッド側の巻き方ですが、1弦と6弦は外巻き、それ以外(2、3、4、5弦)は内巻きで巻きましょう。
画像を見てもらうのが、一番分かりやすいと思います。
最初に作る結び目のコブの位置は、ペグポストの穴の位置と重なるようにしましょう。
上の画像だと、2弦のペグポストの位置で確認できると思います。
クラシックギターの弦の選び方
クラシックギターの弦を選ぶ際に、気を付けるポイントは2つ。
弦のテンションと、素材です。
弦のテンション
弦のテンションは以下の3パターン。
↑テンションが緩い
・ライト(ローテンション)
・ノーマル(ミディアムテンション)
・ハード(ハイテンション)
↓テンションがきつい
テンションとは、弦の張りの強さの事です。
・ローテンションは、一番左手が楽。
・ハイテンションは、一番左手が大変です。
音色は、テンションが強くなればなる程、張りのある音、そして音量も上がります。
基本的にはノーマルが一番おすすめですが、自分の求める音に合わせて選びましょう。
弦の素材
素材は、大きく分けるとナイロンとフロロカーボンの二種類。
・ナイロンは、もっともスタンダードな素材で、甘くぬくもりのあるサウンドです。
・フロロカーボンは、ナイロンよりも耐久性があり、クリアなサウンドになります。
輪郭もハッキリとしており、ナイロン弦で低音がぼやけるという場合は、フロロカーボンにすると解決するかもしれませんよ。
弦のテンションは、フロロカーボンの方が、ややキツくなる傾向にあります。
他にもチタニウム、ガット、ナイルガットと言った素材もあります。
・チタニウムは、ナイロン弦を少し派手にしたようなサウンド。
・ガットは、動物の腸(牛や羊など)から作られている弦で、落ち着いた深みのある音色が魅力ですが、弦が切れやすく、デリケートな為、扱いづらいと言ったデメリットがあります。
・ナイルガットは、ガットのデメリットを克服し、ガットのサウンドをナイロン弦で再現している弦です。ガットの落ち着いたサウンドが欲しい場合は、ナイルガットの方がおすすめです。
クラシックギターのおすすめの弦
代表的な、おすすめの弦をご紹介します。
SAVAREZ / CREATION Cantiga Mixed tension [510MRJ]
今回張り替えたのはSAVAREZ ( サバレス )の弦。
クリアで抜けの良い音がします。気に入っていて、最近はずっとこれを張っています。
テンション / 高音弦 = ノーマル(ミディアムテンション)・低音弦 = ハード(ハイテンション)
素材 / ナイロン & フロロカーボン & CANTIGA
AUGUSTINE / REGAL RED
AUGUSTINE(オーガスチン)も歴史ある有名なメーカーです。
SAVAREZと比較すると、AUGUSTINEの方が甘いサウンド、SAVAREZの方がクリアなサウンドになる印象です。
テンション / ノーマル(ミディアムテンション)
素材 / ナイロン
HANNABACH / SET815SLT YELLOW
HANNABACH(ハナバッハ)のYELLOWは、ローテンション弦。
つまり、弦のテンションが緩い = 左手で弦を押さえるのが楽です。
まだギターを始めたばかりで、左手に苦戦している方には特におすすめです。
名前もカッコ良いですが、お値段は少しお高め。
テンション / ライト(スーパーローテンション)
素材 / ナイロン
DADDARIO / EJ45 Pro Arte Nylon Core
エレキギター、アコースティックギターの弦メーカーとしても有名なD'Addario(ダダリオ)の弦。
このEJ45は、クラシックギターの弦の中でも、標準的な弦として世界中の多くの人に愛用されています。
品質が安定していてチューニングも狂いにくいので、どの弦にしたら良いか分からないという方は、まずはEJ45を使ってみてはいかがでしょうか。
テンション / ノーマル(ミディアムテンション)
素材 / ナイロン
オイルで指板の保湿とクリーニング
乾燥のシーズン(11月〜2月)や、新しいギター(新品購入から5年以内)の場合は、オイルで指板の保湿とクリーニングをしてあげましょう。
新品でギターを購入してから10年とか経過しているギターの場合、そんなに気にしなくても大丈夫ですが、新しめのギターの場合、保湿が足りず冬場の乾燥シーズンに指板の割れや、フレットの浮きなどの問題が発生してしまうリスクがあります。
指板の汚れもたまると取れなくなりますし、クリーニング兼保湿用途として、レモンオイルは使いましょう。(オレンジオイルでも大丈夫です。)
ただ、使いすぎは良くないですよ!
レモンオイルを使いすぎると、それはそれで油がたまり、汚れの原因になってしまったり、フレット浮きの原因になってしまったりします。
何事も適度にですね。
僕の経験から言うと、レモンオイルを使用する頻度はこんな感じです。
・購入から5年未満の場合。
春〜夏にクリーニング目的で1回。
秋〜冬にクリーニング&保湿目的で2〜3回。
・購入から5年以上、10年未満の場合。
春〜夏にクリーニング目的で1回。
秋〜冬にクリーニング&保湿目的で1〜2回。
・購入から10年以上の場合。
春〜夏にクリーニング目的で0〜1回。
秋〜冬にクリーニング&保湿目的で0〜1回。
オイルは僕も使用している、フリーダムのレモンオイルがおすすめです。
弦交換したての音は、すごく良い音がします♪
ただ、クラシックギターの弦は、とても伸びるので張りたての時は、チューニングがとにかく下がりまくります。
面倒くさがらずに、こまめにチューニングしてあげましょう。
弦交換も2回、3回と数をこなしていけば、すぐに余裕になりますよ。
ギターがとても上手な人に、弦の張り方が汚い人はいません。
日々挑戦!
今日はここまで。