この記事は、【独学でも挫折しない方法】ギター初心者が最初に覚えるべき事の続きです。
前回は「GとEm」のコードをダウンストロークで弾く所までやりました。
今日は、ストロークのパターン、2つの新しいコードを覚えて一曲完成させちゃいましょう!
ギター初心者の練習法【CとDコードを覚えよう】
早速ですが、ギターコード表を見ながらCを押さえてみましょう。
人差し指は2弦の1F、中指は4弦の2F、人差し指は5弦の3Fです。
コードストロークは前回と同じように、ダウンストロークを4回しましょう。
Cが出来たら、Dも押さえてダウンストロークしましょう。
ギターを始めたばかりだと、左手が弦を押さえるフォームに慣れていない為、左手の手首が痛くなる事が多いです。僕が始めた頃もそうでした。
僕はギターをやる前は、器械体操をやっていて、握力もかなりあったのですが、それでもです。
結論から言いますと、ギターを弾くのに力は全く必要ありません。
子供や華奢な女性でも、みんなバシバシ弾いていますからね。
練習していて、左手の手首が痛くなったら休憩、もしくはその日の練習は終了しちゃって大丈夫です。
毎日コツコツ練習していけば、1、2週間後には手首も痛くならなくなっていると思います。
コードのミュートのやり方
コード表を見ると、ナットの左側にはみ出して表記されている×(ミュート)がありますよね?
Cだと6弦がミュート、Dだと5弦と6弦がミュートですね。
ミュート = 「弦を鳴らさないで。」と言う事です。

実際にやってみると分かると思うのですが、そんな事は不可能です。。
ある程度、弾き分ける事は可能ですが、100%の精度にする事は出来ません。

弾いても鳴らないようにすれば良いのです。
弦は、力を入れて押さえはしないけど、指が触れている状態になっていると音は鳴りません。(弦とフレットが離れている状態。)
これをミュートすると言います。
鳴っている音を切る(音を止める)事もミュートと言います。
実際にどうミュートするかと言うと、親指や人差し指、その他の指などでミュートをします。
どの指かはコードによります。
Cは親指か薬指、Dは親指でミュートします。
親指でミュートをする為には、左手親指のフォームが大事になってきます。
左手の親指のフォーム
左手親指のフォームは、二種類あります。
シェイクハンドスタイルとクラシックスタイルです。
この二種類の握りフォームは、コードやフレーズに合わせて使い分けます。
シェイクハンドスタイル
握りこむようなフォームのシェイクハンド。
先ほどのCやDコードの画像は、まさにシェイクハンドです。
裏から見ると、こんな感じになります。
ポイント
・親指の付け根の部分がネックにくっ付いている事。
・手のひらが、ネックから離れている事。(親指の付け根から、人差し指の付け根にかけての部分は、くっ付いていて大丈夫です。)
・手のひらが、自分の顔の方に向くようになっている事。(天井を向いていたらダメなフォームです。)
-ダメな例1-
これだと、親指の付け根の部分がネックから離れているので、ダメなフォームです。
-ダメな例2-
これは、手のひらがネックにくっ付いてしまっているので、ダメなフォームです。
シェイクハンドスタイルは、親指が6弦側に出ていますよね?
CとDは、この親指で6弦、または5弦を触れるようにしてミュートします。
-Cの例-
力んでしまうと、親指で触れた部分を押さえてしまい、音が鳴ってしまうので気をつけましょう。
前回やった「GとEm」もこのシェイクハンドで押さえましょう。
シェイクハンドは、慣れると少ない力で安定した押弦が出来るフォームです。
最初は、このフォームから覚える事をおすすめします。
コード以外もチョーキングやビブラート、単音フレーズ時にも良く使われるフォームですが、セーハ(バレーコード)には適していません。
クラシックスタイル
クラシックスタイルは、親指の腹をネックの裏に添えるフォームです。
裏から見ると、こんな感じになります。
ポイント
・親指を曲げずに伸ばしておく事。
・ネックに添える親指の場所は、コードにもよりますが、ネック裏側の真ん中〜真ん中の少し上あたりです。
-ダメな例-
これだと、親指を添える場所はいいですが、曲がってしまっているのでダメなフォームです。
クラシックスタイルは、シェイクハンドより各指の可動域が広くなる為(特に小指)、より細かなプレイに適しています。
コードやフレーズによっては、クラシックスタイルでないと演奏不可能なものもあります。
FやBmなどのバレーコードは、クラシックスタイルでないと押さえられません。
クラシックスタイルは、薬指や人差し指の先端などでミュートをします。
まだバレーコードは出てきていないのですが、先見せするとこんな感じです。パワーコードなどでも同じです。
-Bmの例-
ルートの5弦は、人差し指で押さえていますが、6弦は人差し指の先端で触れるだけの状態を作り、ミュートしています。
シェイクハンドでも、クラシックスタイルでも可能な演奏の場合、左手の負担はシェイクハンドの方が少ないです。
ネックに触れている左手の表面積が多いシェイクハンドの方が、少ない力で弦を押さえられる為です。
最終的には、どちらも必要なフォームです。
プレイに合わせて使い分けましょう。
ギター初心者の練習法【ストロークパターン】
前回までのダウンストローク4回を、発展させていきましょう。
以下の画像をご覧ください。
ダウンストロークとアップストロークの記号がある所を弾いて下さい。
・毎ダウンストロークの部分が拍の頭になります。「イチ、ニイ、サン、シイ」と均等のタイミングで数えた時に、最初に発声するタイミング(イチ、ニイ、サン、シイ)です。
・逆にアップストロークの部分は、裏拍と言われる部分、カウントを「イチ、ニイ、サン、シイ」と均等のタイミングで数えた時に、後にくるタイミング(イチ、ニイ、サン、シイ)です。
EX.1とEX.2はすんなり出来ると思います。
EX.3は、ちょっと難しいですね。
赤色で、ダウンストロークの記号になっている部分は弾きません。空振りです。
ダウンストロークが連続する場合、2回目以降のダウンストロークをする為に、手を上に上げなければいけません。(アップストロークの空振り。)
アップの空振りは、意識しなくても自然と出来ます。
しかし、ダウンの空振りは、意識しないと弾いてしまったり、下で手が止まってしまったりします。
これは絶対にダメです。
ギタリストは、右手を一定の速さで、一定の間隔で振り続ける事で、リズムをキープします。
途中で手が止まってしまうと、リズムが狂いやすくなるだけでなく、音の抑揚もおかしな事になってしまうので、気をつけて下さい。
これが最初に絶対に覚えていただきたい、ストロークの基本です。
EX.3が出来たら、コードを以下のような順番で弾いてみましょう。
‖ G | G | Em | Em |
| C | D | G | G ‖
「 | と | 」で囲まれた間を、一小節と言います。
先ほどのEX、一回分の長さです。
ストロークは、EX.3で弾いて下さい。
最後のGまで弾いたら、また頭に戻って弾いて下さい。
これを繰り返す事で、一曲完成します。
何だか分かりますか?

has come♪
そう、「STAND BY ME」です。
映画を見た事のある方なら、ピンと来ると思います。
厳密には、STAND BY MEの一音下げバージョンです。
カラオケで言うと、リモコンで「♭」を二回押した状態になります。
何故、一音下げなのかと申しますと、そうする事でセーハ(バレーコード)がなくなるからです。
まずは、これらのオープンコードで左手と、右手のストロークパターンを覚えて、次にコードチェンジが早く出来るように練習していきましょう。
FやCmなどのバレーコードは、まだ挑戦しないで下さい。
まだ現時点では、左手の準備が出来ていないので、無理に挑戦しようとすると、ギターが嫌になっちゃうかも知れません。
また、原曲の高さでやりたい!!
という方は、カポタストを2Fに付けてあげれば、同じ押さえ方で原曲の高さになりますよ。
「カポタストって?」という方は、以下の記事を読んで下さい。
ギター初心者の練習法【コードチェンジのコツ】
コードを押さえる事と、右手のストロークパターンを覚えたら、コードチェンジを練習しましょう。
最初はコードを押さえる順番が、中指、そして人差し指、次に薬指、、といった感じで、1つずつ指を確認しながら押さえていると思います。
ですが、最終的には一回、一発で全ての指を押さえられるようにしましょう。
効果的な練習方法は、まずコードを押さえます。
次に、指を固くして指の形を変えずに、弦から指を離します。
コードによるのですが、指の第二関節をくっ付けられる指同士は、くっ付けて下さい。
そうする事で、指が宙に浮いた状態でも、形が崩れにくいです。
-Cを押さえて宙に浮かした状態-
そうしたら、スタンプのようなイメージで、一発でコードを押さえます。
Emは簡単ですよね。
G、C、Dは練習が必要です。
この練習方法を繰り返す事で、指にそれぞれのコードの形を覚えさせる事が出来ます。
僕は、目をつぶっていても、空中でそれぞれのコードの形(スタンプ)を作る事ができます。
しかし、目をつぶっていたら、スタンプを正しい場所に押す事が出来ません。
例えばCを押さえる時、僕がどこを見ているかというと、5弦の3Fしか見ていません。
Cのスタンプを左手で作ったら、5弦の3Fに薬指を持ってくるだけです。
イメージ出来ましたか?
簡単ですよね?
イメージだけなら。。
実際にやってみると、最初は、指を宙に浮かすと形が崩れてしまうと思います。
コツは、常に左手だけでバスケットボールを持つような手の形(開き)を作る事です。
タカなどの猛禽類の足のような感じです。
彼らは、足の関節が開いていますよね?
きっとギターに向いています。
慣れていないと、どうしても手の内側の関節が閉じてしまい、指の形を維持できなくなってしまいます。
-手が開いている状態(Cコード)-
-手が開いていない状態(Cコード)-
この手の開きは、今後もかなり重要な要素となってきますので、今のうちから意識して開けるようにしていきましょう。
スタンプを作るのに慣れてきたら、左手がグーの状態から、それぞれのコードの形(スタンプ)が作れるようにしましょう。
これはギターがなくても練習できます。
通学、通勤中のバスや、電車の中でも出来ますよね?
コードの形を思い出して、左手でスタンプを作って下さい。
人が少なければ、右手の腕をネックに見立てて、押さえる練習をしても良いですよ。
公共の場では、くれぐれも怪しい人と思われないよう、細心の注意を払って下さい。
今日は以上になります。
次回は、右手のストロークフォームについてです。
ギターを楽しみましょう♪
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