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【コードとストローク】ギター初心者の練習法【前回の続き】

2020年3月25日

【コードとストローク】ギター初心者の練習法【前回の続き】

この記事は、【独学でも挫折しない方法】ギター初心者が最初に覚えるべき事の続きです。

 

前回は「GとEm」のコードをダウンストロークで弾く所までやりました。

今日は、ストロークのパターン、2つの新しいコードを覚えて一曲完成させちゃいましょう!

 

 

ギター初心者の練習法【CとDコードを覚えよう】

早速ですが、ギターコード表を見ながらCを押さえてみましょう。

 

人差し指は2弦の1F、中指は4弦の2F、人差し指は5弦の3Fです。

Cコード

コードストロークは前回と同じように、ダウンストロークを4回しましょう。

 

Cが出来たら、Dも押さえてダウンストロークしましょう。

Dコード

ギターを始めたばかりだと、左手が弦を押さえるフォームに慣れていない為、左手の手首が痛くなる事が多いです。僕が始めた頃もそうでした。

僕はギターをやる前は、器械体操をやっていて、握力もかなりあったのですが、それでもです。

 

結論から言いますと、ギターを弾くのに力は全く必要ありません。

 

子供や華奢な女性でも、みんなバシバシ弾いていますからね。

 

練習していて、左手の手首が痛くなったら休憩、もしくはその日の練習は終了しちゃって大丈夫です。

毎日コツコツ練習していけば、1、2週間後には手首も痛くならなくなっていると思います。

 

コードのミュートのやり方

コードのミュートのやり方

コード表を見ると、ナットの左側にはみ出して表記されている×(ミュート)がありますよね?

 

Cだと6弦がミュート、Dだと5弦と6弦がミュートですね。

 

ミュート = 「弦を鳴らさないで。」と言う事です。

 

5弦や、6弦だけを弾かないようにコードストロークするの?

 

実際にやってみると分かると思うのですが、そんな事は不可能です。。

ある程度、弾き分ける事は可能ですが、100%の精度にする事は出来ません。

 

じゃあどうするの?

 

弾いても鳴らないようにすれば良いのです。

 

弦は、力を入れて押さえはしないけど、指が触れている状態になっていると音は鳴りません。(弦とフレットが離れている状態。)

これをミュートすると言います。

鳴っている音を切る(音を止める)事もミュートと言います。

 

実際にどうミュートするかと言うと、親指や人差し指、その他の指などでミュートをします。

どの指かはコードによります。

 

Cは親指か薬指、Dは親指でミュートします。

親指でミュートをする為には、左手親指のフォームが大事になってきます。

 

左手の親指のフォーム

左手親指のフォームは、二種類あります。

 

シェイクハンドスタイルクラシックスタイルです。

 

この二種類の握りフォームは、コードやフレーズに合わせて使い分けます。

 

シェイクハンドスタイル

握りこむようなフォームのシェイクハンド。

先ほどのCやDコードの画像は、まさにシェイクハンドです。

裏から見ると、こんな感じになります。

シェイクハンド

ポイント

・親指の付け根の部分がネックにくっ付いている事。

・手のひらが、ネックから離れている事。(親指の付け根から、人差し指の付け根にかけての部分は、くっ付いていて大丈夫です。)

・手のひらが、自分の顔の方に向くようになっている事。(天井を向いていたらダメなフォームです。)

-ダメな例1-

シェイクハンドのダメな例1

これだと、親指の付け根の部分がネックから離れているので、ダメなフォームです。

 

-ダメな例2-

シェイクハンドのダメな例2

これは、手のひらがネックにくっ付いてしまっているので、ダメなフォームです。

 

シェイクハンドスタイルは、親指が6弦側に出ていますよね?

CとDは、この親指で6弦、または5弦を触れるようにしてミュートします。

-Cの例-

Cコードのミュート

力んでしまうと、親指で触れた部分を押さえてしまい、音が鳴ってしまうので気をつけましょう。

 

前回やった「GとEm」もこのシェイクハンドで押さえましょう。

 

シェイクハンドは、慣れると少ない力で安定した押弦が出来るフォームです。

最初は、このフォームから覚える事をおすすめします。

コード以外もチョーキングやビブラート、単音フレーズ時にも良く使われるフォームですが、セーハ(バレーコード)には適していません。

 

クラシックスタイル

クラシックスタイルは、親指の腹をネックの裏に添えるフォームです。

裏から見ると、こんな感じになります。

ギターのクラシックスタイル

ポイント

・親指を曲げずに伸ばしておく事。

・ネックに添える親指の場所は、コードにもよりますが、ネック裏側の真ん中〜真ん中の少し上あたりです。

-ダメな例-

ギターのクラシックスタイルのダメなフォーム

これだと、親指を添える場所はいいですが、曲がってしまっているのでダメなフォームです。

 

クラシックスタイルは、シェイクハンドより各指の可動域が広くなる為(特に小指)、より細かなプレイに適しています。

コードやフレーズによっては、クラシックスタイルでないと演奏不可能なものもあります。

FやBmなどのバレーコードは、クラシックスタイルでないと押さえられません。

 

クラシックスタイルは、薬指や人差し指の先端などでミュートをします。

まだバレーコードは出てきていないのですが、先見せするとこんな感じです。パワーコードなどでも同じです。

-Bmの例-

クラシックスタイルのミュート(Bm)

ルートの5弦は、人差し指で押さえていますが、6弦は人差し指の先端で触れるだけの状態を作り、ミュートしています。

 

シェイクハンドでも、クラシックスタイルでも可能な演奏の場合、左手の負担はシェイクハンドの方が少ないです。

ネックに触れている左手の表面積が多いシェイクハンドの方が、少ない力で弦を押さえられる為です。

 

最終的には、どちらも必要なフォームです。

プレイに合わせて使い分けましょう。

 

ギター初心者の練習法【ストロークパターン】

ギター初心者の練習法【ストロークパターン】

前回までのダウンストローク4回を、発展させていきましょう。

以下の画像をご覧ください。

 

ストロークのエクササイズ

ダウンストロークとアップストロークの記号がある所を弾いて下さい。

 

・毎ダウンストロークの部分が拍の頭になります。「イチ、ニイ、サン、シイ」と均等のタイミングで数えた時に、最初に発声するタイミングチ、イ、ン、イ)です。

 

・逆にアップストロークの部分は、裏拍と言われる部分、カウントを「イチ、ニイ、サン、シイ」と均等のタイミングで数えた時に、後にくるタイミング(イ、ニ、サ、シ)です。

 

EX.1とEX.2はすんなり出来ると思います。

 

EX.3は、ちょっと難しいですね。

赤色で、ダウンストロークの記号になっている部分は弾きません。空振りです。

 

ダウンストロークが連続する場合、2回目以降のダウンストロークをする為に、手を上に上げなければいけません。(アップストロークの空振り。)

 

アップの空振りは、意識しなくても自然と出来ます。

しかし、ダウンの空振りは、意識しないと弾いてしまったり、下で手が止まってしまったりします。

 

これは絶対にダメです。

 

ギタリストは、右手を一定の速さで、一定の間隔で振り続ける事で、リズムをキープします。

途中で手が止まってしまうと、リズムが狂いやすくなるだけでなく、音の抑揚もおかしな事になってしまうので、気をつけて下さい。

 

これが最初に絶対に覚えていただきたい、ストロークの基本です。

 

EX.3が出来たら、コードを以下のような順番で弾いてみましょう。

 

‖ G | G | Em | Em |

| C | D | G | G ‖

 

「 | と | 」で囲まれた間を、一小節と言います。

先ほどのEX、一回分の長さです。

 

ストロークは、EX.3で弾いて下さい。

 

最後のGまで弾いたら、また頭に戻って弾いて下さい。

これを繰り返す事で、一曲完成します。

 

何だか分かりますか?

 

When the night〜

has come♪

 

そう、「STAND BY ME」です。

 

映画を見た事のある方なら、ピンと来ると思います。

 

厳密には、STAND BY MEの一音下げバージョンです。

カラオケで言うと、リモコンで「♭」を二回押した状態になります。

 

何故、一音下げなのかと申しますと、そうする事でセーハ(バレーコード)がなくなるからです。

 

まずは、これらのオープンコードで左手と、右手のストロークパターンを覚えて、次にコードチェンジが早く出来るように練習していきましょう。

 

FやCmなどのバレーコードは、まだ挑戦しないで下さい。

まだ現時点では、左手の準備が出来ていないので、無理に挑戦しようとすると、ギターが嫌になっちゃうかも知れません。

 

また、原曲の高さでやりたい!!

という方は、カポタストを2Fに付けてあげれば、同じ押さえ方で原曲の高さになりますよ。

「カポタストって?」という方は、以下の記事を読んで下さい。

本当におすすめのカポタストは2つだけ【使い方も解説】

 

ギター初心者の練習法【コードチェンジのコツ】

ギター初心者の練習法【コードチェンジのコツ】

コードを押さえる事と、右手のストロークパターンを覚えたら、コードチェンジを練習しましょう。

 

最初はコードを押さえる順番が、中指、そして人差し指、次に薬指、、といった感じで、1つずつ指を確認しながら押さえていると思います。

 

ですが、最終的には一回、一発で全ての指を押さえられるようにしましょう。

 

効果的な練習方法は、まずコードを押さえます。

次に、指を固くして指の形を変えずに、弦から指を離します。

 

コードによるのですが、指の第二関節をくっ付けられる指同士は、くっ付けて下さい。

そうする事で、指が宙に浮いた状態でも、形が崩れにくいです。

 

-Cを押さえて宙に浮かした状態-

Cコードチェンジの練習

そうしたら、スタンプのようなイメージで、一発でコードを押さえます。

 

Emは簡単ですよね。

Emコードチェンジの練習

G、C、Dは練習が必要です。

 

この練習方法を繰り返す事で、指にそれぞれのコードの形を覚えさせる事が出来ます。

 

僕は、目をつぶっていても、空中でそれぞれのコードの形(スタンプ)を作る事ができます。

 

しかし、目をつぶっていたら、スタンプを正しい場所に押す事が出来ません。

 

例えばCを押さえる時、僕がどこを見ているかというと、5弦の3Fしか見ていません。

 

Cのスタンプを左手で作ったら、5弦の3Fに薬指を持ってくるだけです。

 

イメージ出来ましたか?

簡単ですよね?

 

イメージだけなら。。

 

実際にやってみると、最初は、指を宙に浮かすと形が崩れてしまうと思います。

 

コツは、常に左手だけでバスケットボールを持つような手の形(開き)を作る事です。

左手だけでバスケットボールを持つような手の形(開き)

タカなどの猛禽類の足のような感じです。

彼らは、足の関節が開いていますよね?

きっとギターに向いています。

 

慣れていないと、どうしても手の内側の関節が閉じてしまい、指の形を維持できなくなってしまいます。

-手が開いている状態(Cコード)-

手が開いている状態(Cコード)

-手が開いていない状態(Cコード)-

手が開いていない状態(Cコード)

この手の開きは、今後もかなり重要な要素となってきますので、今のうちから意識して開けるようにしていきましょう。

 

スタンプを作るのに慣れてきたら、左手がグーの状態から、それぞれのコードの形(スタンプ)が作れるようにしましょう。

 

これはギターがなくても練習できます。

 

通学、通勤中のバスや、電車の中でも出来ますよね?

 

コードの形を思い出して、左手でスタンプを作って下さい。

 

人が少なければ、右手の腕をネックに見立てて、押さえる練習をしても良いですよ。

 

公共の場では、くれぐれも怪しい人と思われないよう、細心の注意を払って下さい。

 

 

今日は以上になります。

 

次回は、右手のストロークフォームについてです。

ギターを楽しみましょう♪

 

続き↓

ストロークの基本フォーム【ギターの右手は超大事です】

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