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【独学でも挫折しない方法】ギター初心者が最初に覚えるべき事

2020年3月15日

【独学でも挫折しない方法】ギター初心者が最初に覚えるべき事

ギターを始めてみたいけど、何からやったらいいか分からない。

ギターは、とても挫折しやすい楽器です。

特に独学の場合、ほとんどの方が挫折します。

 

僕も今までに何度もプチ挫折してきました。

 

友達や、ギター教室に通って先生に教えてもらえれば、挫折率はかなり下がります。

ギター教室に通う余裕がない。。。

ギターを弾ける友達がいない。。。

 

という方でも大丈夫です!

 

今日これから説明する内容を、順序通りにクリアしていけば、ギター初心者にとっての一番最初の壁は突破できると思います。

 

最初の壁をクリアできれば、挫折せずにギターを続けられますよ。

 

エレキギター、アコースティックギター、クラシックギター、どのギターでも基本は同じなので、この記事を参考にして下さい。

※クラシックギターの場合は、クラシックやボサノバ、フラメンコなど、ジャンルによっては、ほぼピックを使いませんので、そこは飛ばしてOKです。

 

 

ギター初心者が挫折しない為のギター選び

ギター選びと初期調整(弦高調整)は、とても重要です。

 

初心者こそ、弾きやすいギターを使う必要があると僕は思います。

1万円でアンプなどセットのものなどは避けましょう。

(昔、週刊誌の広告によくありましたね。)

 

弦高調整は有料になってしまいますが、挫折したくない方は絶対にやりましょう

以前挫折した方も、ギターの状態が悪く、弾きにくい状態だったのが原因かもしれませんよ。

こちらの記事で、選び方と弦高調整について詳しく説明しています。

初心者の方におすすめのギターの選び方

 

ギター初心者が最初に覚える事【ギター各所の名称】

ギターを学ぶ上で、ギター各所の名称を覚える必要があります。

全て覚える必要はありません。重要な部分だけご紹介しますね。

・まずはエレキから。

ギター各所の名称

-上から順に-

ギターの頭の部分がヘッド

左手で押さえる部分がネック

チューニングを合わせる時に、回す金属のものがペグ(糸巻きとも言う)。

ヘッド側の、弦が乗っかっている部分がナット

ネックの指で押さえる部分の木材が指板。(メイプルなど、ネックと同じ木材で出来ているものもあります。)

ネックに打ち込まれている、金属の棒はフレット

 

-ここからはボデー側-

ボディー側(写真だと下側)の、弦が乗っかっている部分がサドル

サドルの土台部分はブリッジ

写真だと三つあるコイルのようなものは、ピックアップ。(マイクのようなものです。)

三つあるピックアップのうち、どれから音を出すかを決めるのが、ピックアップセレクター

ギターの音量や、トーン(音質)を調整するボリュームノブと、トーンノブ

 

・アコギとクラシックギターの場合は、以下のようになります。

ギター各所の名称(アコギとクラギ)

弦とフレット

ギターの弦は、構えた時に一番下の弦が1弦。(一番細い弦)

そこから上に向かって2、3、4、5、6弦となっています。

 

6弦が一番低い音、そこから5、4、3弦と徐々に高くなっていき、1弦が一番高い音が出るようになっています。

 

≫例えば6弦の3フレットを押さえて下さい。

といった時は、一番太い弦である6弦の2フレットと3フレットの間を押さえます。

フレットの押さえ方

「3フレットを押さえる。」=「2フレットと3フレットの間を押さえる。」

 

金属のフレットの真上を押さえるわけではありません。

 

タブ譜・コード表の見方

ギターのコード表とは、こういったものです。

僕が作ったコード表です。

ギターコード表

基本的なコードが載っていますので、ダウンロードし、印刷して使って下さい。

 

コード表の見方

一番上の横線は1弦、二番目は2弦、三番目は3弦、、、一番下の横線は6弦を指しています。

縦の線はフレットを指しています。

一番左側の縦線は、少し太いですよね?これはフレットを指しており、そこから一つ右側の縦線は1フレット、次の縦線は2フレット、といった感じです。

 

数字は押さえる指。

Rはルートを意味しています。

ルートとは、コード(和音)の土台となる音の事です。一番低い音でもあります。

すごく大事なものなのですが、最初はあまり気にしなくても良いと思います。

 

×はミュート。音を出さないで下さいという意味です。

 

ナットの左側にはみ出して表記されている「Rや×」は、開放弦に対して「ここがルートだよ」、「ここは開放弦を鳴らさないで」という意味になります。

 

Tab譜も見方は、ほとんど同じです。

違いは二つ。以下がその二つの違いです。

 

・数字はフレット数を意味している。

・フレットを意味する縦線はない。(小節の区切りの縦線はあります。)

 

tab譜の見方

この画像の上の段は五線譜。

下の段がTab譜です。

 

五線譜は、横線が5本。

Tab譜は、横線が6本になっています。

 

ピックの持ち方

ピックは親指のと、人差し指の側面(親指側)の2本の指で持ちます。

それぞれ指の爪の付け根の位置が、ピックの中心の位置(中心点)と重なるように持ちましょう。

ピックの持ち方

ポイント

・親指は力まずに、まっすぐ伸ばす。

・人差し指は、第一関節、第二関節のどちらも曲げて、ワッカ(マル)を作るようにする。

 

ダメなピックの持ち方-その1-

ダメなピックの持ち方-その1-

これだと、人差し指の関節が伸びて、突っ張ってしまっているのでダメです。ワッカ(マル)になっていませんよね。

 

ダメなピックの持ち方-その2-

ダメなピックの持ち方-その2-

これは、ピックの中心点からずれています。挟む場所が浅すぎます。

 

中指、薬指、小指ですが、曲げていても、写真のように伸ばしていても、どちらでも大丈夫です。

重要なのは、力まず脱力している事です。

 

曲げていると、力みやすいので、初めは伸ばすフォームをおすすめします。

慣れてきたら、どちらでもやりやすい方でOKです。

 

指弾きに憧れている方もいらっしゃると思いますが、最初はピックで練習する事をおすすめします。

ただでさえ左手の押弦が大変なのに、右手も親指、人差し指、中指と弦を弾き分けるとなると、右手も左手もフォームが意識できずに、変なクセがついてしまう可能性があります。

または、難しすぎて挫折してしまうかも知れませんよね。

 

ピックの場合、単音を弾くか、コードを弾くかの2パターンしかありません。

ピックが簡単なわけではないのですが、意識する事は確実に少ないです。

まずはピックでギターに慣れ、徐々に演奏方法、テクニックを増やしていくのが、最短で挫折せずにギターを習得する方法です。

おすすめのピック【ピックの選び方】

 

ギターの達人の中には、変テコなピックの持ち方をする人もいます。

脱力や力の入れ方、ピックの当て方などを熟知しているから成せる事です。

 

挫折しない為にも、まずは基本的なフォームで覚えましょう。

 

CDEFGABとは?【シャープとフラット】

CDEFGABとは?【シャープとフラット】

CDEFGABって何の事だか分かりますか?

実はこれ、英語でドレミファソラシの事を意味しています。

 

音楽は、楽器やジャンルによって、音名がドイツ語だったり、英語だったりと言い方が変わってきます。

 

ギターで使うのは、英語音名です。

最初は馴染めないですが、これは覚えるしかないです。

 

ちなみに「ドレミファソラシ」はイタリア語。

日本語では「ハニホヘトイロ」になります。

 

音名
C D E F G A B
ファ

上から順に英語、イタリア語、日本語です。

 

もう一つ覚えていただきたい事は、シャープとフラットです。

シャープは半音上げる、フラットは半音下げる、という記号です。

 

半音とは、ギターの1フレット分の間隔の事です。

2フレット分の間隔は、全音といいます。

 

実際はこう表記されます。

シャープ → ♯ = 半音上げる。

フラット → ♭ = 半音下げる。

 

≫C♯はCより半音高い音。

≫D♭はDより半音低い音。

 

そしてややこしい事に、C♯とD♭は言い方が違うだけで、同じ音になります。

 

勘違いしやすい箇所なので、分からなくなったら、またこの記事を読み返して理解できるようにして下さい。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んで下さい。

シャープ#とフラット♭【ギターコードのトランスポーズのやり方】

 

ギターのチューニング

ギターで音を出す前に、それぞれの弦の音を合わせなくてはいけません。

音を合わせる事をチューニングと言います。

 

チューナーを使って、以下の音と合うようにチューニングして下さい。

 

1弦 = E
2弦 = B
3弦 = G
4弦 = D
5弦 = A
6弦 = E

1弦と6弦は同じEの音ですが、1弦の方が2オクターブ高いEの音になります。

6弦から

E  A  D  G  B  E
イ エ デ ジ ビ イ

と覚えましょう。

 

色々なタイプのチューナーがありますが、クリップ式チューナーが使いやすく、値段も安いのでオススメです。

 

 

 

どのチューナでも、使い方は同じです。

音を合わせたい弦だけを弾き、チューナーに表示される音名のど真ん中にメーターの針がくれば、音が合っているという事になります。(チューナーによっては、音が合うと画面が緑色になるものもあります。)

複数の弦を弾くと、どの音を表示すれば良いかチューナーが迷ってしまい、うまく表示されないので、一本ずつ合わせていって下さい。

 

音が合うまで「ペグ」を回しましょう。

・ほとんどのペグで、音を高くしたい時は左回し。(半時計回し)

・音を低くしたい時は右回しです。(時計回し)

 

・真ん中よりメーターの針が左、もしくは下にふれていれば、音が低い。

・真ん中よりメーターの針が右、もしくは上にふれていれば、音が高いという事になります。

 

チューニングが出来たら、次は実際にコードを弾いてみます。

チューニングを合わせたはずなのに、音がおかしい。。という場合は、チューナーに表示されている音名をよ〜く見てみて下さい。

E♭やB♭などになっていませんか?

♯(シャープ)と♭(フラット)にも気をつけましょう。

 

エレキギターでアンプをお持ちの方は、シールドでアンプとギターを繋ぎ、ギターのノブを右回しで上げ、アンプのボリュームを上げて下さい。

アンプのボリュームはメーカーによって表記が違います。

Volume、Master、Pre、Gain、Driveあたりがボリュームに当たります。

 

ギター初心者が独学でも挫折しない為の練習方法

ギター初心者が挫折しない為の練習方法

ギターの奏法は、コードと単音に分かれます。

単音でギターを弾く事は、慣れるまではとっても難しいです。

 

弦のそれぞれの間隔は1cm弱。左手も右手も細かな弦を弾き分けなければなりません。

押さえる場所を探すだけでも大変ですし、イライラすると思います。

 

単音から初める事が、絶対だめなわけではありません。(クラシックギターの場合など。)

 

しかし僕は、初めはコードから練習する事をおすすめします。

 

理由は、左手がギターに早く慣れる事と、一人でも曲を弾けるからです。

(一人で単音を弾いていても、曲が弾けている感は感じにくいと思います。)

 

弦楽器が初めてという方は、弦を押さえるフォームで力を入れる事に、左手が慣れていません。

 

実際に左手で弦を押さえてみて下さい。

(レフトハンドのギターなら右手ですね。)

 

今まで体験した事のないような曲がり具合になると思います。

このフォームに慣れていない為、力をどうしたら上手く入れられるか分かりません。

 

この状態でセーハのあるコード(FやB、Cmなど)を押さえようとしても、かなりしんどいと思います。

 

今まで一度もマラソンした事がないような人が、練習なしでいきなりフルマラソンを走るようなものです。

 

ギターコード(和音)の押さえ方は、オープンコードとバレーコードの二種類に分かれます。

 

【オープンコード】とは、開放弦を含んだコードの事。

開放弦とは、フレットを押さえずに弾く弦の事です。

【バレーコード】とは、人差し指などで複数の弦をまとめて押さえる形のコードの事。

一つの指で、複数の弦をまとめて押さえる事をバレー、またはセーハといいます。

 

初めはオープンコードだけで弾ける曲を練習する。

 

これが大事です。

 

実際にGコードを押さえて弾いてみましょう。

Gはいくつか押さえ方があります。

先ほどのコード表だと、赤色の運指と、緑色の運指がありますよね?

 

どっちを弾けばいいの?

どっちも使います。

 

Gの次に弾くコード、またはGの前に弾くコードのフォームに合わせて使い分けます。

一弦の小指の部分は、薬指でも大丈夫ですよ。

 

どっちも試してみて、最初はやりやすい方で覚えましょう。

 

-赤色のフォーム-

赤色のフォーム(Gコード)

-緑色のフォーム-

緑色のフォーム(Gコード)

ワン,ツー,スリー,フォーと、カウントに合わせて4回ダウンストロークしてみて下さい。

 

・手を上から下に振り下ろすように弾く事を、ダウンストローク。

・手を下から上に振り上げるように弾く事を、アップストロークと言います。

 

※ストロークとは、複数の弦をまとめて弾く演奏方法の事。アコギのジャガジャガなどは、まさにストロークです。

 

それらしく聞こえましたか?

 

「音がバリバリする。」という場合は、指の押さえる場所(フレット)が良くないかも知れません。

もしくは、指が立っていない為、鳴らさなくてはいけない弦を、ミュートしてしまっているかのどちらかだと思います。

※ミュートとは、弦を弾いても音が出ない状態を作る事、もしくは音を切る事を言います。

 

例えば6弦の3フレットを押さえる場合、3フレットと2フレットの間であれば、どこを押さえても良いのですが、楽に綺麗に音が出る場所は決まっています。

コツはズバリ、なるべく3フレットに近い場所で押さえる、という事です。

これは、バレー(セーハ)の時にもとても重要なコツの一つですので、必ず覚えておいて下さい。

 

近すぎて、指がフレットの真上に乗っかってしまうと、音は鳴りません。

 

指で、弦を押さえはしないけど、触れた状態にすると、弾いても音は出ません。

その為、コードを押さえる時に、指をアーチを作るように曲げて、指板に対して立てた状態を作ってあげないと、指の腹の部分で一個下の弦(高音弦側)をミュートしてしまいます。

コツは、第一関節、第二関節ともに曲げる事です。

 

-アーチが出来ている、いい例-

いい例

良くあるのが、第一、もしくは第二関節が伸びきって、突っ張った形になっているパターンです。

 

-ダメな例-

ミュートしてしまっている例

これだと、中指の腹の部分で、5弦をミュートしてしまっています。

 

左手だけでバスケットボールを持つようなイメージで、手の内側を開いて下さい。

それが出来てくると、コードを押さえるのが楽になり、音も綺麗になってきますよ。

 

Gコードが出来たら、次はEmを弾いてみましょう。

 

Em

これもワン,ツー,スリー,フォーと、カウントに合わせて4回ダウンストロークしてみて下さい。

 

Emは、随分と楽ですよね。

 

コードのメジャーとマイナーについて

コード(和音)の種類は、大きく分けるとメジャーとマイナーの二種類に分類されます。

 

先ほど出てきた「GとEm」ですが、コード名に小文字のmがついている場合は、マイナーコード(暗い響きのコード)になります。

読み方は「イーマイナー」。

 

小文字のmがついていない場合は、メジャーコード(明るい響きのコード)になります。

読み方は「ジーメジャー」ですが、メジャーは大抵省略されます。

「ジー」=「ジーメジャー」

 

単音でのG(ソ)を意味しているわけではないので、勘違いしないように。

僕は、Gのコードを弾いて下さい。という意味で「ジーメジャー」を弾いて下さい。と言う事がありますが、そもそもコードの話をしている時にはメジャーを省いて「ジー」と言うように使い分けています。

 

 

今日はここまで。

次回は、この続きをやりますね。

【コードとストローク】ギター初心者の練習法【前回の続き】

 

めげずに頑張って下さい。毎日コツコツやれば、必ず上達します。

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