
沢山あるアコギの弦の中から、一体どの弦を選べば良いのか。
悩みますよね。。
そこで今日は、有名メーカーの弦【30種類】を弾き比べして、どう違うのかを検証したいと思います。
動画では、実際に僕が弾き比べしていますので、是非音の違いを聴き比べてみて下さい。
※動画の中で、☆マークがあるものがコーティング弦です。
アコギの弦を徹底比較!【コーティング弦?ノンコーティング弦?】
コーティング弦とは、弦にコーティングがされている弦の事で、長寿命、非常にサビにくいのが特徴です。
コーティング弦の中にもツルツルよく滑るコーティング感の強い弦と、ノンコーティング弦の感触に近いコーティング感の弱い弦があります。
弦の寿命は、コーティング感が強ければ強いほど、長寿命です。
フレットノイズが少ない事も、コーティング弦の特徴の一つですね。
サウンド面では、コーティング弦よりも、ノンコーティング弦の方が、やや広がりのあるサウンドになる傾向があります。
コーティング弦かノンコーティング弦か。
これはもう完全に好みですね。(僕はノンコーティング派です。)
フォスファーブロンズ弦かブロンズ弦か?
同じ型番の弦でも、フォスファーブロンズとブロンズの2種類がある事が多いと思います。
違いは材質です。
Bronze(ブロンズ)
銅80% + スズ20%
Phosphor Bronze(フォスファーブロンズ)
ブロンズ + リン
ブロンズ弦は、黄色味がかった色。
フォスファーブロンズ弦は、赤みがかった色をしています。
サウンドは、あくまで目安ですが
・ブロンズ弦は落ち着いていて、ブライトなサウンド。
・フォスファーブロンズ弦は、きらびやかなサウンドになります。
ブロンズとフォスファー、どちらが良いのか?
これも好みです。
僕の場合は、弦やギターにもよりますが、ブロンズ弦を使う事が多いです。
コーティング弦を比較!
ではまず、コーティング弦からいってみましょう。
1.☆ELIXIR / NANOWEB Phosphor Bronze
コーティング弦の中でも最も有名なエリクサーの弦。
とても華やかで派手なサウンドです。
【コーティング感はこの中で一番強い】
2.☆ELIXIR / NANOWEB Bronze
【コーティング感はこの中で一番強い】
3.☆D'ADDARIO / EXP16 Phosphor Bronze
軽快で明るいサウンド。
【コーティング感は中間】
4.☆D'ADDARIO / EXP11 Bronze
【コーティング感は中間】
ダダリオ EXP11 Light アコースティックギター弦012-053
5.☆D'ADDARIO XT Phosphor Bronze
カラッとしていて暖かみのあるサウンド。
【コーティング感は弱め】
6.☆D'ADDARIO XT Bronze
【コーティング感は弱め】
7.☆D'ADDARIO XS Phosphor Bronze
バランスの良い出音で、みずみずしいサウンドという印象でした。
エリクサーよりは、コーティング感は弱めで、個人的に好きでした。
※現時点でXSは、フォスファーブロンズしか販売されておりません。
【コーティング感は強め】
8.☆MARTIN / LIFESPAN 2.0 PHOSPHOR BRONZE
マーチン弦らしいドンシャリなサウンド。
アメリカンなサウンドが好きな方には、特にオススメです。
弾いていて、気持ちの良い弦です。
【コーティング感は弱め】
9.☆MARTIN / LIFESPAN 2.0 BRONZE
【コーティング感は弱め】
10.☆ERNIE BALL / EVERLAST PHOSPHOR BRONZE
出音のバランスが良く、素直で何にでも合うサウンドだと思います。
とても好印象でした。
【コーティング感は弱め】
11.☆ERNIE BALL / EVERLAST BRONZE
【コーティング感は弱め】
ノンコーティング弦
続いてここから下は、ノンコーティング弦です。
1.D'ADDARIO / EJ16 Phosphor Bronze
明るく歯切れの良いサウンドです。ストロークによく合います。
【テンション感は少し弱め】
2.D'ADDARIO / EJ11 Bronze
【テンション感は少し弱め】
3.MARTIN / MA540 SP PHOSPHOR BRONZE
ドンシャリで、派手目なサウンド。
アメリカンサウンドが好きな方にオススメです。
どの弦にするか迷ったら、一度コレを試してみて欲しいです。
4.MARTIN / MA140 SP BRONZE
長らく僕がメインで使用していた弦で、ブライトなサウンドです。
5.ERNIE BALL / Aluminum Bronze
僕も良く使っている弦です。
ブロンズにアルミニウムを混ぜた弦で、錆びにくく、クリスピーな高音が特徴です。
6.ERNIE BALL / Earthwood Phosphor Bronze
バランスの良い素直なサウンドです。
悪く言うと、尖った特徴はないですね。その分、出したい音を素直に表現できる弦だと感じました。
今回の比較の中で、一番好印象でした。
7.ERNIE BALL / Earthwood Bronze
Earthwoodのフォスファーもいいですが、Bronze弦もかなり良かったです。
今後、どっちが良いか更に検証していきたいと思います。
8.JOHN PEARSE / 600L Phosphor Bronze
『余計な成分を全て取っ払った。』そんなイメージのサウンドです。
非常に素直で、素朴な音です。枯れたサウンドとも言えますね。
演奏者を選ぶ、玄人好みの弦です。
【テンション感は少し弱め】
JP600L JOHN PEARSE アコースティックギター弦 ライト
9.JOHN PEARSE / 200L Bronze
更に素朴な音です。
個人的には好きです。
ブルースなんかにも合うと思います。
【テンション感は少し弱め】
JP200L JOHN PEARSE アコースティックギター弦 ライト
10.DR / RPM-12 RARE Phosphor Bronze
こちらも素朴な音で、ブルース系によく合いそうなサウンドです。
11.DR / VTA-12 VERITAS Phosphor Bronze
RPMより少し派手目で、高音が出ます。
芯線にコーティングがされているので、コーティング弦ほどではないですが、寿命が長めなのもポイントです。
僕は好みのサウンドでした。
12.La Bella / 7GPS Phosphor Bronze
柔らかいテンション、明るいサウンドが特徴的でした。
ブルースを爪弾くのにも合うと思います。
初心者の方や、手が小さい方、華奢な女性にもオススメです。
【テンション感は弱め】
13.La Bella / 40PS Golden Alloy (80/20 Brass)
こちらはブロンズ弦です。
7GPSよりも、素朴で落ち着いたサウンド。
14.GHS / S325 PHOSPHOR BRONZE
派手ではありませんが、地味でもない。バランスのとれたサウンド。
色々なジャンルで使いやすいと思います。
15.GHS / S425 AMERICANA SERIES Phosphor Bronze
S325よりも、派手で前に出るサウンドです。
16.GHS / VN-L VINTAGE BRONZE
JOHN PEARSEや、DRのRPM-12に近いサウンドですが、RPM-12の方が少し明るい印象です。
個人的に結構好みでした。
落ち着いた曲に合うと思います。
17.GHS / BB30L BRIGHT BRONZE
DRのRPM-12より、ブライトなサウンド。
18.SAVAREZ A140L Phosphor Bronze
クラシックギター(ナイロン弦)の弦で有名なブランド『サバレス』のアコースティックギター弦。
まだ検証出来ていませんが、長寿命らしいです。
とてもやわらかいサウンド。
一つ一つの音がハッキリとしていて、音の分離も良いので指弾きに、とても合う弦だと感じました。
バラードや、ソロギターに合う弦だと思います。
19.SAVAREZ A130L Bronze
SAVAREZ A130L アコースティックギター弦 ライト
僕のオススメの弦
色々試してみた結果、僕のオススメの弦(自分が今後使っていきたい弦)ですが、一つに絞る事は出来ませんでした。
そこでコーティング弦と、ノンコーティング弦で、ランキング形式で3つずつオススメをピックアップしたいと思います。
コーティング弦のおすすめランキング
1位 D'ADDARIO XS
ダダリオのXSは、コーティング感は強めなのですが、エリクサーほど強くはありません。
張りたての嫌なギラつきもあまり気にならず、バランスの良いサウンドで、色々な場面で使いやすいと思います。
長寿命なのもポイントです。
アーニーボールのEVERLASTは、ノンコーティング弦の感触に近く、ナチュラルなサウンドが気に入りました。
ただ、思っていたよりも寿命は短かったです。(ダダリオのXSやマーチンのLIFESPAN 2.0にも同じ事が言えます。)
その多少の寿命の長さと、金額の差を考慮すると「コーティング弦かノンコーティング弦か。」悩ましいですね。
一番長持ちする弦は、やっぱりエリクサーのNANOWEBです。
良く滑る弦が好きな方、とにかく弦交換したくない方には、一番のおすすめです。
ノンコーティング弦のおすすめランキング
2位 SAVAREZ
3位 MARTIN / SP
アーニーボールのEarthwoodは、バランスが良く、心地よい高音と豊かな中低音で、どんなジャンルにも合うと思います。
価格も安いので、メインの弦としても使いやすいですね。
指弾きメイン、またはソロギターを弾くならSAVAREZの弦が良く合います。
クラシックギターのナイロン弦を得意としているメーカーなだけあって、一つ一つの音が潰れずにハッキリと出ます。
音色は、凛とした女性的なイメージを感じました。
マーチンのSPは王道の弦ですが、沢山の方に使われ続けている理由が分かります。
Earthwoodのようにバランスの良いサウンドとは少し違い、高音と低音がバーンと出る、派手目なサウンドですが、弾いていて気持ちよく、ストロークでも指弾きでも、どちらにも合うオールマイティーな弦です。
アメリカンサウンドが好きな方にもおすすめです。
お好みの弦は見つかりましたでしょうか?
曲、やりたいジャンル、出したい音やギターによっても最適な弦は変わってきます。
これらの弦の特徴を踏まえて、自分のベスト弦を探してみて下さい。
思いがけない発見が待っているかもしれませんよ。