前回、Fコードの押さえ方と、セーハ・バレーのコツを覚えました。
【初心者の壁】Fコードの簡単な押さえ方『セーハ・バレーのコツ』
どうですか?
少しは音が鳴るようになってきましたか?
Fコードと、今日覚えるBコードを覚えると、実質48個のコードを覚えた事と同じになります。
これらのコードを使いこなせれば、大抵の曲のコードは弾けるようになりますよ♪
今日はBコードの押さえ方と、48個のコードを使いこなす方法を、順番に分かりやすく解説していきます。
Bコードの押さえ方
まずBコードの押さえ方から。
押さえ方は二つあります。
- 其の1. -
- 其の2. -
其の1の方が、1弦を鳴らしやすいと思いますが、其の2の方が、素早く押さえやすいので、コードチェンジが楽です。
実際は、Bコードの前後のコードに合わせて使い分けるので、どちらも使うのですが、其の2の方が使い勝手が良いのでオススメです。
ちなみに僕の使用頻度としては、9割がた其の2で、1割其の1のフォームで押さえています。
Bコードのコツ・ポイント
まずは人差し指のセーハですね。
セーハに慣れていない方は、まずこちらの記事を参考にセーハのコツを掴んで下さい。
【初心者の壁】Fコードの簡単な押さえ方『セーハ・バレーのコツ』
軽くおさらいしますと
・人差し指は真っ直ぐ伸ばす。
・人差し指の腹ではなく、親指側の側面でフレットの近くを押さえる。(フレットに乗ってはダメです。)
・握りはクラシックスタイル。
6弦は、人差し指の先端で触れて、音が鳴らないようにミュートして下さい。
よくあるプチ間違いとして、人差し指が6弦まで2fを押さえてしまうと、一番低い音(ルート音と言います。)がBではなく、F#になってしまいます。
Bコードと言われたら、一番低い音はBでなくてはいけません。
Bコードなんだけど、一番低い音がF#の場合、B/F#というコードになってしまうんですね。(またはBonF#とも書きます。)
読み方はBオンF#です。オンコード、分数コード、またはスラッシュコードというコードになります。
ギターの指板上の音名は、以下の画像を参考にして下さい。
其の2の押さえ方の場合、特に難しいのは一弦です。
一弦は、人差し指セーハの2fの音を出さなくてはいけません。
そうする為には、薬指の第一関節を反らすように2弦、3弦、4弦の4fをセーハします。
薬指のセーハも、なるべくフレットの近くで押さえられると更に良いですね。
1弦2fの音は、そんなに大事な音ではないので、最初のうちは鳴らなくても大丈夫です。
ですが、薬指で1弦4fの音を鳴らしてしまうのはダメです。
1弦が鳴らない分にはOKです。
2弦4fの音は重要な音ですので、頑張って鳴らせるよう、練習して下さい。
※2弦4fの音が、メジャーコードの明るい成分、3度の音だからです。
48個のコードを使いこなす方法
冒頭でも言った通り、FコードとBコードを覚えれば、実質48個のコードを覚えた事になります。
これらのコードで、大抵の曲は弾けるようになります。
その使い方なのですが、まず四つ覚えていただきたい事があります。
以下の四つです。
- 6弦ルートのメジャーコードフォーム
- 6弦ルートのマイナーコードフォーム
- 5弦ルートのメジャーコードフォーム
- 5弦ルートのマイナーコードフォーム
どれも見覚えがありますよね?
そうです、いずれもFコードかBコードの押さえ方と同じですね。
Fコード(メジャー)であれば、6弦ルートのメジャーコードフォームで、R(ルート)が1fのFになっていると思います。
そのまま中指を離すと、6弦ルートのマイナーコードフォームになり、コードはFmになります。
Fmから、指の形を変えずに、全て右のフレットに一つずらして下さい。
そうするとコードはF#mになり、そこから中指を戻す(3弦3f)とメジャーコードフォームになり、コードがF#(メジャー)になります。
混乱しますよね。。
動画でも解説していますので、是非ご覧になって下さい。動画の方が分かりやすい部分もあると思います。
6弦ルートのメジャーコードフォームは、指の形を変えずに、6弦のルートの位置をずらすだけで、別のメジャーコードになります。
何メジャーかと言いますと、移動先のルートの音のメジャーコードです。
ルートの位置が1fならFメジャー、2fならF#メジャー、3fならGメジャー、4fならG#メジャー、5fならAメジャー、、、
と言った感じです。
#と♭がよく分からない方は、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。
シャープ#とフラット♭【ギターコードのトランスポーズのやり方】
他のコードフォームでも同じです。
マイナーコードフォームなら、マイナーコードになります。
5弦のルートを使う時は、5弦ルートのコードフォームを使って下さい。
フォームを覚えたら、それを横に並行移動させる感じですね。
ここで問題が一つ!
問題ありません!
指板上の音名を覚えるのには、ちょっとしたコツがあります。
5弦・6弦上の音名を覚えるコツ
先ほどの画像を見てみましょう。
6弦と5弦の開放弦がEとA、これはチューニングの時に合わせている音名なので大丈夫ですよね??
覚えていない方は、この機会に是非覚えて下さい。
6弦から
E A D G B E
イ エ デ ジ ビ イ ル
です。
画像でいうとグレーのドット、皆さんのギターにもポジションマークってついていますよね?
指板とネックの横(ギターを構えた時に、上から見える部分)についていると思います。
ほとんどのギターは、3f、5f、7f、9f、12fにポジションマークがあります。(3fにないものもあります。)
まずは、5弦、6弦ともに3f、5f、7f、ポジションマーク1個、2個、3個目までの音名を覚えて下さい。
・6弦だと、G A B (ソ ラ シ)
・5弦だと、C D E (ド レ ミ)
次に6弦開放のEと、3fのGの間のFが、右寄りなのか左寄りなのか、
5弦開放のAと、3fのCの間のBが、右寄りなのか左寄りなのかを覚えて下さい。
ここまで覚えられれば、コードワークで使うメインの場所は、ほぼ覚えた事になります。
4つ目のポジションマークは6弦がC#、5弦がF#になるのでちょっと覚えにくいですね。
これは余裕ができてきたら覚えましょう。
皆さん音名っていくつあるかご存知ですか?
ド、ド#、レ、レ#、、、、
数えてもいいですが、もっと簡単な方法があります。
6弦の開放弦がE。
6弦の12fがE。
同じ音名ですが、この関係は1オクターブになります。
12f = 1オクターブ
そうです。12fで1オクターブ。
つまり、音楽で使う音程は12個あるという事です。
という事は、
今日覚えた6弦ルートのメジャーコードフォームで、6弦ルートの12個のメジャーコードが使えるようになります。
6弦ルートのマイナーコードフォームで、6弦ルートの12個のマイナーコード。
5弦ルートのメジャーコードフォームで、5弦ルートの12個のメジャーコード。
5弦ルートのマイナーコードフォームで、5弦ルートの12個のマイナーコード。
これらを合計すると48個のコードになります。
オープンコードとの使い分け
6弦ルートのメジャーコードフォームでルートが3fの場合、Gになりますよね?
Gってこういう押さえ方もあるけど、どっちを使ったらいいの?
答え : どちらでも大丈夫です。押さえ方は違いますが、出てくる音は同じです。
もっと正しく言うと、同じ構成音になるという事です。
Gコードの構成音はGとBとD(ソとシとレ)。
どちらの押さえ方でも、この三種類の音だけが含まれています。
開放弦が含まれているコードの事を、オープンコードと言います。
また、今日覚えたセーハ(バレー)が含まれているコードを、バレーコードと言います。
実際に弾いてみると分かると思いますが、二つを比較するとオープンコードの方が圧倒的に押さえるのが楽です。
長年ギターを弾いている人でも、バレーコードだけで一曲を通して弾くのは、相当に至難のわざです。
セーハが連続すると、左手がパンパンになってもたないんですね。
なので、オープンコードが使えるコードは、なるべくオープンコードを使う。
これが一番の正解です。(特にアコギの場合は。)
音色もオープンコードの方が、開放的な音がしますしね。
もちろん、コードの前後に合わせて、あえてバレーコードを使うのもアリですよ。
- 代表的なオープンコード -
C D E G A
Dm Em Am
コードの簡略化
答え : コードに7や9などが付くコードは、今までに覚えたコード、CやGなどに装飾的な音を足したコードになるので、CやGといったコードに簡略化する事が出来ます。
ちなみに数字の付かないコードは3和音、つまり3種類の構成音で出来ています。
○M7、○7、○M9、○9、○add9はメジャーコードに。
○m7、○mM7、○m9、○mM9、○madd9はマイナーコードに簡略化できます。
簡略化できない(しない方が良い)コードは以下です。
これらのコードは、頑張って覚えましょう。
○m7(-5)、○dim、○sus4、○aug
オンコード(分数コード)の簡略化
最後になりますが、オンコードの場合は、読んだ時に先にくるコードへ簡略化する事が出来ます。
そもそもオンコードとは、『コードの一番低いルート音だけ、別の音にして下さい。』というコードです。
C/E(またはConE)であれば、Cコードだけどルート音はCではなくEに。
Bm7/F#(またはBm7onF#)であれば、Bm7だけど、ルート音はBではなくF#に。
なので、簡略化すると
C/EはCコードに。
Bm7/F#はBmに。
といった感じです。
今日は、沢山のことを覚えましたね。
これらを覚えられると、一気に色々な曲を弾けるようになりますし、一気に中級者へ近づきます。
新しいコードを覚えるのも早く、楽になりますよ。
今後、新しく覚えるコードに開放弦がない場合はチャンスです!
何故なら、そのコードは形を変えずに左右に平行移動するだけで、同じように別のルートのコードになるからです。
難しい内容でしたが、ものすごく重要な内容ですので、よく分からなかったら何度もこの記事を読み返して、しっかりと理解して下さい。
ちゃんと理解できた時、今よりももっとギターが楽しくなっているハズです♪