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アコギのピックアップの選び方【ピックアップの種類と特徴】

2020年4月9日

アコギのピックアップの選び方【ピックアップの種類と特徴】

アコギにピックアップを取り付けたいけど、どれにすれば良いのか分からない。

 

アコギのピックアップは色々な種類があり、それぞれ音の特徴が異なります。

やりたいジャンル、出したい音によっておすすめのピックアップは異なります。

 

この記事では、ピックアップの種類と特徴を、それぞれのメリット、デメリットと合わせて説明します。

 

 

アコギのピックアップの選び方

アコギのピックアップの選び方

ピックアップ(PU)を選ぶ時に気にするポイントは、価格、音質、ハウリング、ノイズに強いかどうかの4点です。

 

音質を拘りたい人は、有名メーカーのピックアップを購入しましょう。

おすすめのメーカーは、L.R. BAGGS(エルアールバックス)、Fishman(フィッシュマン)、K&K(ケーアンドケー)あたりです。

 

ハウリングに関しては、ピックアップの種類によります。

以下で解説しますね。

 

ノイズに関しては、アクティブかパッシブかでも変わります。

アクティブ = ノイズに強い

パッシブ = ノイズに弱い

 

そんなに大きな場所でライブをやらないし、音質もそこまで気にしないから、安くてとりあえず音が出せれば良いという方は、Amazonなどで数千円で売っているピックアップでも大丈夫ですよ。

 

アクティブとパッシブって何?

アクティブとパッシブって何?

アクティブピックアップは、電池を使うPU。

パッシブピックアップは、電池が必要ないPU。

 

・アクティブピックアップは、電池がないと音が出ません。

しかし、出力(信号)が強いので、ノイズに強いです。

 

・逆にパッシブピックアップは、電池は必要ありませんが、出力(信号)が弱いので、ノイズに弱いです。

その代わり、アクティブと比べると自然な、ナチュラルなサウンドが出ます。

 

ライブ前に電池交換しなくても良いですしね。

 

パッシブのノイズ対策として、アコギ用のプリアンプを使ってあげる事で、ノイズ対策出来るうえに、音質向上も望めます。

音質に関してはプリアンプにもよりますが、足下でEQやボリュームの調整も出来るので便利ですよ。

もちろんアクティブPUにも使えます。

 

L.R.BAGGSやK&K、AERなどのものがおすすめです。

 

高級アコギアンプで有名なAERの「Dual Mix」を僕は使っています。

デュアルPUシステムで使えて、リバーブ付き、いい音しますよぉ〜。

現行品は「Dual Mix2」です。

 

※デュアルシステムとは、2種類のピックアップを混ぜて出力するシステムの事です。

 

ピックアップの種類と特徴

ピックアップの種類は、大きく分けると4種類です。

1.アンダーサドルピックアップ

2.コンタクトピックアップ

3.マグネティックピックアップ

4.コンデンサーピックアップ

そこから更に、アクティブかパッシブかに分かれますが、全てのピックアップにアクティブとパッシブの両タイプが用意されているわけではありません。

 

・もし両タイプがあるピックアップの場合、とにかく持ち運びが楽な方が良い、という場合はアクティブタイプ。

・電池交換が面倒くさい、もしくはプリアンプを使って音に拘りたいという方は、パッシブタイプが良いかと思います。

 

アクティブPUが、パッシブPUより音質面で劣っているというわけではありません。

 

アンダーサドルピックアップ(ピエゾ)

アンダーサドルピックアップは、インブリッジピエゾなどとも言われています。

ブリッジ部分の、サドルの下に埋め込まれています。

 

一番の特徴は、ハウリングに強い事。

音質はクッキリとした粒立ちの良い音。パキパキした音とも言えます。

外から見えないので、見た目がスッキリとしているのも良いですね。

 

バンドで使う場合には、一番のおすすめです。

L.R.BAGGSのElement Active Systemが定番でおすすめです。(アクティブタイプ)

 

コンタクトピックアップ(ピエゾ)

コンタクトピックアップは、ギタートップ(ボディー)の裏側に、両面テープなどで貼り付けて使用するタイプのピックアップです。

コンタクトピエゾなどとも呼ばれています。

 

一番の特徴は、自然な、ナチュラルなサウンドです。

高音も綺麗に出ます。

ハウリングには弱めです。

こちらも外からは見えないので、見た目がスッキリとしています。

 

ソロギターや、繊細な指弾きを多用する方にはおすすめです。

K&KのPure Miniがおすすめです。僕も使っています。

 

マグネティックピックアップ

マグネティックピックアップは、ギターのサウンドホールに挟んで使います。

マグネットピックアップとも呼ばれます。

 

一番の特徴は、低音がリッチでクッキリとしたサウンドです。

ハウリングには強いです。

 

低音はすごく良いのですが、高音部分はアコギらしい音ではなく、エレキギターっぽいサウンドになります。

動画でサンプル音もありますので、気になる方は聞いてみて下さい。

 

見た目は、「何か付けているな」といった感じになるので、好き嫌いは分かれると思います。

 

バンドでの使用、もしくはデュアルシステムにしたい方にはおすすめです。

Sunrise S-2というピックアップがおすすめですが、値段が高いです。。(動画で僕が使っている黒いやつです。)

 

なるべく安めのものを、という事でしたらFishmanのRare Earth Single Coil Activeがおすすめです。これもなかなかいい音しますよ〜。

NEO-Dという名前のパッシブタイプもありますが、ノイズが多いです。。

 

コンデンサーピックアップ

コンデンサーピックアップは、本当のマイクのようなものを、ボディー内部に仕込んで使います。

 

ハウリングには、めちゃくちゃ弱いです。

しかし、音質面はすごく良いです。

 

まさにマイクで録ったような、最も自然でふくよかなサウンドが出ます。

 

ただハウリングに弱いので、他のピックアップが付いていて、音質面で補うような形でコンデンサーを少し足す、といった使い方が一般的です。

会場が大きくなれば、大きくなる程、コンデンサーの出せる音量は少なくなってしまいます。

 

小さな会場で、フォークソングをやる場合などには、あるといいですね。

コンデンサーを単体でつける事って、あまりありませんし、選択肢も少ないです。

僕はK&KのTrinity Mini Systemというピックアップを使っているのですが、これにコンデンサーがついています。

コンタクトPUとコンデンサーPU、そしてプリアンプの三点セットのシステムです。

 

音は一番、自然でいいですよ。(ただコンデンサーのレベルを上げすぎるとハウリングが。。)

 

アコギ用プリアンプ

更にいい音を出したい人はプリアンプを使いましょう。

プリアンプとは、ギターからの信号を大きく増幅させるものです。

 

ギターの信号は、とても微弱な為、プリアンプで増幅させてあげないと、スピーカーから音が出せません。

プリアンプの質で、音もかなり変わります。

また、プリアンプ自体にボリュームやEQ、リバーブなどが付いているものもあり、ライブで使う時に便利です。

DI(ダイレクトボックス)の代わりにもなりますし。

 

※DIとは、信号の電気抵抗(インピーダンス)を変えてノイズ、音痩せを防ぐ為に使う機材の事です。

BOSSやCOUNTRYMANのDIが定番で、どこのライブハウスにも大抵置いてあります。

 

デュアルシステムにしたい方は、チャンネルが2ch以上あって、各チャンネルの音量などを調整できるものにしましょう。

 

色々なメーカーのものがありますが、僕が実際に今まで使ってきた中でオススメなのは、L.R.BAGGS、K&K、AERあたりです。

 

L.R.BAGGSなら超定番の「Para Acoustic D.I.」

デュアルシステムにしたい場合は「Mixpro」がおすすめです。

 

K&Kのピックアップを使っている人は「Pure Preamp」

デュアルシステムにしたい場合は「Dual Channel Pro Preamp」。

 

僕はK&KとAERのどっちも持っています。さらにL.R.BAGGSも過去に所有していました。

結論から言いますと、一番のおすすめはAERの「Dual Mix」です。

 

理由は、デュアルシステムに出来る事と、それぞれのPUのボリュームやEQを簡単にツマミで調整できる事。(L.R.BAGGSとK&Kは蓋を開けないとEQ等が調整できません。※Para Acoustic D.I.を除く)

そもそも音もすごく良く、さらに高品質なリバーブが付いています。

 

一個だけ残念な点としては、ボリュームを0に切っていても、実際には0にはならない仕様の為、ギターの持ち替え時にPA(音響さん)に一度音を切ってもらうか、ミキサーとの間にボリュームペダルかペダル型のチューナーなどを入れて、出力をミュートさせてあげる必要がある事です。

そもそもライブでギターの持ち替えなんてしないよって場合には関係のない事ですが。。

 

近日中に、ピックアップの取り付け方法もアップする予定です。

お楽しみに!

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